STAR+ スタート | 岐阜のスポーツWEBマガジン PRE-OPEN!

STAR+ スタート | 岐阜のスポーツWEBマガジン

  1. HOME
  2. FOOTBALL
  3. FC岐阜 2014 J2 第16節 vs京都サンガF.C. プレビュー
FOOTBALL

2014.06.01FC岐阜 2014 J2 第16節 vs京都サンガF.C. プレビュー

チャレンジ&カバー

 

前節は、ホームで北九州に1-1で引き分け、3試合ぶりに勝ち点を獲得した。高地系治のゴールで先制するも、守備のズレをつかれ同点に追いつかれた。その後、北九州に退場者が出て数的有利になったが、最後まで北九州の堅守の壁を崩すことは出来なかった。
「自分たちのミスからやられているのでもったいない。これでは上には行けない」とラモス瑠偉監督は勝利から遠ざかっているここ4試合を振り返った。

「サッカーはミスのスポーツだ」と言われる。ミスがあることが前提のスポーツだ。失点は、2つ3つミスが重なることによって起こることが多い。それぞれの選手がミスを少しでも減らすよう、技術や集中力、経験を高めていくことも必要だ。しかし、起こってしまったミスをチーム全体でカバーできるかが、失点を減らすためにはより重要になってくる。

ミスをカバーするためには、ラモス監督が課題としてあげる「コーチング」が欠かせない。三都主アレサンドロも「(北九州戦の)失点もちょっとしたポジションのズレなどでやられてしまった。マークの指示や、上がっていいよなど、もっとお互いにコミュニケーションをとらないといけない。さりげないカバーリングができるようにならないと、チームとして成長していかない」とコミュニケーションの大切さを強調する。

また、「ラモス監督からは、もっと上がってセンタリングまで行くようなプレーを期待されていると思うが、カバーリングや連携が上手くいってないと、前に行っていても意識が後ろにいってしまう。必ず誰かがカバーしてくれるという信頼感が必要」(三都主)。両サイドバックの攻撃力を生かした厚みのある攻撃のためにも、守備の連携は不可欠だ。

今節はGKの川口能活、センターバックは関田寛士に代わり木谷公亮の出場が濃厚だ。コーチングやカバーリングの点でもベテラン2人の復帰は心強い。

 

一方の京都は2連敗中。前々節は水戸に1-5で大敗、前節の群馬戦も3失点と守備が崩壊した。前節は群馬に、前々節の「5失点」を研究され、徹底的に裏のスペースを狙われた。当然京都も守備の修正を図ってきているだろうが、水戸、群馬のようにDFの背後のスペースを狙う攻撃は有効といえる。

「京都も負けられない。難しい試合になる」(ラモス監督)特に、11得点で得点ランキングトップを走るFW大黒将志を「すばらしい選手。うちも欲しかった。彼の動きは岐阜の若い選手にとっても勉強になるのではないか」と高く評価しつつ、警戒する。
加えて、3トップの左には前節から元日本代表の山瀬功治が復帰。右は三平和司の負傷交代で入った駒井善成が得意のドリブルで攻撃を活性化させた。右サイドバックの石櫃洋祐が好調で、大黒とのホットラインからチャンスを作り出しており、注意が必要だ。

 

「相手がどうではなく、上に行きたいなら勝たなければならない」とラモス監督。「やって失敗したら責任は私がとる。だけど、やらなければ、責任も取れない。やろうとしているかがポイント。もっと勇気を出してほしい」と“積極的なミス”は受容する。積極的なチャレンジ、そしてそれをカバーするチームワーク、チーム全体での「チャレンジ&カバー」で5試合ぶりの白星を掴みたい。

  • チェック

取材・文/STAR+編集部

ページのトップへ戻る