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2014.06.14FC岐阜 2014 J2 第18節 vsジュビロ磐田 プレビュー

「特別な試合になる」

 

ブラジルワールドカップが12日(現地時間)開幕した。4年に1度の祭典は7月13日の決勝まで続くが、その間もJ2リーグは継続開催。J2のファン・サポーターにとっては、ワールドクラスのサッカーと、日本代表、わが町のクラブの応援と、サッカー漬けの幸せな1ヶ月が始まった。
W杯期間中最初の試合となるジュビロ磐田戦は、日本が初めて出場したフランス大会から前回の南アフリカまで4大会連続で出場したGK川口能活、2002年と2006年の大会に出場した三都主アレサンドロ、(以上FC岐阜)、2006年、2010年2大会出場の駒野友一、前回大会出場の松井大輔(以上ジュビロ磐田)と4人のW杯戦士が顔を揃える非常に楽しみな試合となる。

前節岐阜はアウェイで大分に0-1で敗れた。「すごく悔しかった。1週前のトレーニングは完璧で、前半は素晴らしく、あのまま後半まで続けたかった。選手たちに何があったのかが知りたい」とラモス瑠偉監督が振り返れば、川口キャプテンも「負けた気がしなかった」と悔しがった。京都戦から採用した新フォメーションに手応えを感じ、試合の主導権を握れていただけに、悔やまれる敗戦となった。

課題は開幕戦からずっと変わらず、後半の戦い方だ。「もう10分、20分我慢しなくてはいけない。どうしようもない失点ではなく、我々のミスがなければ点を取られなかった場面が多い」とDF木谷公亮が指摘するように、特に疲れが出てくる時間帯に集中を切らさず戦うことが、今後岐阜が上位を狙う上で不可欠だ。

「磐田は私たちよりはるかに力があり、昇格を狙うチーム。楽な試合にならないのは当然だ。この先も上位のチームと当たるので、ここで磐田とやることはいい経験」(ラモス監督)。強豪ジュビロ相手に難しい試合になるのは必至だが、勝利を掴み後半戦に向け弾みをつけたい。

 

一方、前節は3試合ぶりに勝利し順位を2位に上げた磐田。9得点で得点ランキング3位のFW前田遼一、2列目の松井、ポポ、山崎亮平とタレントぞろいの攻撃陣だが、ボールを支配しながらも水戸の堅守に追加点を奪えず、後半はカウンターに苦しんだ。11節の長崎戦以降ここ7試合は複数得点がなく、いかに追加点を奪うかが課題となっている。

注目選手は左サイドの山崎だ。前節10試合ぶりの先発出場を果たすと、得意のドリブルで攻撃を活性化。相手DFの間を通す絶妙なクロスを送り、ポポの決勝点をアシストした。ロンドンオリンピック予選をともに戦った、山口螢、齋藤学、大迫勇也らがブラジルW杯メンバーに選ばれたこともモチベーションとなっていることだろう。

 

ジュビロ磐田は川口にとって昨季まで9シーズン所属した古巣。「特別な試合になる。拍手かブーイングかどっちでしょうね?もしかしたらブーイングかも知れませんね。9年間、後ろから見てきた選手と敵として戦う。そして彼らの動きを止めなくてなくてはいけない」と闘志を燃やす。

FC岐阜は「15000人集客プロジェクト」を実施し、入場者数記録の更新に挑んでいる。W杯の開幕戦、アレーナ・デ・サンパウロをカナリアイエローで埋め尽くしたブラジルサポーターように、長良川競技場を緑に染め、最高の舞台を用意して「特別な試合」のキックオフを待ちたい。

 

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取材・文/STAR+編集部

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