プレッシャーから解放された第2節。求められるのは、新生岐阜にふさわしい「内容」

 

カマタマーレ讃岐に3-1の快勝し、1万人の期待に「結果」で応えてみせた新生FC岐阜。4年ぶりの開幕戦白星に、初の開幕２連勝に向け期待はますます高まっている。

ナザリトの鮮烈なFKに話題がいきがちだが、「新生FC岐阜」の攻撃の“見どころ”は1点目に凝縮されていた。GK川口能活からの正確なロングフィードをナザリトが頭で前に流し、難波宏明、高地系治と繋ぐ。そこに再びナザリトが走り込んでシュートを打つも、これは相手GKにはじかれる。続くCK、三都主アレサンドロの正確なキックを、ナザリトがヘディングでゴール前に送り、最後は難波が押し込み先制した。
「GKからのパスは攻撃の第一歩なので、こだわりがある」と話す川口からの正確なパス。ナザリトの空中戦での圧倒的な強さ。献身的にチームを助ける難波の運動量。その2トップをサポートするベテラン高地、美尾敦の的確な判断。そして精度の高いセットプレー。
2012、13年と2年連続Jリーグ最少得点だった岐阜を、攻撃力あるチームへと生まれ変わらせた、新戦力がもたらす質の高いプレーにぜひ注目してほしい。

チーム初の開幕2連勝をかけ迎える相手は、カターレ富山。昨年までは残留争いを演じた両チームだが、今季はともに10位を目標としている。
開幕戦をファジアーノ岡山と0-0で引き分けた富山だが、攻守にわたりアグレッシブなサッカーは健在。特に警戒したいのは、FW苔口卓也、中島翔哉、MF白崎凌兵のトライアングルだ。昨シーズン、自身初となる2ケタ得点（11点）を記録した苔口だが、そのうちの8得点を白崎が加入した8月以降の14試合で上げている。そこに今季は、U-21日本代表の中島がＦＣ東京より期限付き移籍で加入し、攻撃のスピードが増した。さらにベンチにはかつて岐阜に所属したFW西川優大が控え、岡山戦でも短い時間で決定的なチャンスを作っている。
開幕戦で出た攻守の切り替えなどディフェンス面の課題を修正し、苔口、中島、白崎のトライアングルをしっかり押さえることができるかが勝利の鍵となる。

「変化をしていくチームを、11月までずっと見守ってほしい」と話すラモス監督。
明日9日、岐阜市の天気予報は晴れ。開幕戦だけでなく、ぜひ続けてスタジアムへ足を運び、新生FC岐阜の成長を一緒にサポートしてほしい。

 

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3/9（日）16:00K.O.　長良川競技場
FC岐阜　vs　カターレ富山
テレビ放送：スカパー！／スカパー！プレミアムサービス

試合情報：http://www.fc-gifu.com/news/post-2753.html