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2014.04.26FC岐阜 2014 J2 第9節 vs松本山雅FC プレビュー

問われる「修正力」

 

2014年J2リーグも8試合を終え、各チームの戦術、ストロング・ウイークポイントが徐々に明らかになってきた。
攻守の切り替えの遅さ、SBの裏のスペースのケア、前線の選手の動きの少なさ、そして決定力。前節の栃木戦は、これまで改善されずにきた課題をあらためて突きつけられる試合となった。

今節対戦する松本も、栃木と同様、前線からアグレッシブなプレスでボールを奪い、カウンターを仕掛けてくるスタイルだ。だからこそ、前述の課題を含む栃木戦での問題点を、今週の練習でどれだけ修正できているかが重要となってくる。

 

中でも、攻守の切り替えの遅さは、カウンターを武器とする相手には致命的だ。
1失点目は、栃木のFW瀬沼優司のドリブルをヘニキ、水野泰輔が止めきれなかったところで勝負ありではあったが、それ以前に攻守の切り替えが完全に遅れたことで、瀬沼へのパスの出し手にプレッシャーが全くかけられていなかったことも遠因となっていた。

「ナザリトに当てるだけではいけない。もっとサイドにボールを動かさないといけないし、人も動かさないといけない」(ラモス瑠偉監督)
2トップの運動量が少ないことで、ナザリト、田中智大へのパスが単調になり、簡単にボールを奪われる。岐阜の守備が整わないうちにカウンターをしかけられので、中盤でボールの出し手にプレスをかけられないまま、質の高いボールが前線の瀬沼、広瀬、湯澤洋介に入る。DFラインが下がり攻撃が単調になるという悪循環に陥り、自ら苦しい展開にしてしまった。

加えて、「ピッチの中で修正する力がないことが今日はっきりした。ピッチの中の監督が必要。僕が入ったら修正できた」と試合後ラモス監督が話したように、悪い流れを試合の中で修正できなかったことも課題だ。
今節の松本戦から、GW中11日間で4試合を戦うハードスケジュールに突入し、課題を解決する時間が十分ないまま次の試合を戦わなければならない。そんな時にこそ、経験豊富な選手の「修正力」が問われてくる。

 

一方、昨季は勝ち点1差でプレーオフ進出の逃した松本は、今季はここまで4勝2分2敗で4位につける。しかし、ホームでは2分1敗と未だ勝利がない。毎試合1万人近いホームのサポーターに初勝利を届けたいとモチベーションも高いはずだ。

松本は開始早々の得点が多く、開幕戦では前半5分、4節の讃岐戦では1分に、前々節の栃木戦では1分、6分に立て続けに得点し、いずれの試合も勝ち点3に結びつけている。特に試合開始直後の失点には十分注意したい。

 

開幕戦では1万人以上の観客で盛り上がった長良川競技場も、前節は5460人と半減した。再びたくさんのお客さんスタジアムに来てもらうためにも、GWシリーズの初戦は勝利で飾りたい。

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取材・文/STAR+編集部

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