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2014.05.06FC岐阜 2014 J2 第12節 vsジェフユナイテッド千葉 プレビュー

念願の3連勝へ

 

国立競技場でのJ2ラストゲームに勝利し、開幕以来今季2度目の2連勝を飾ったFC岐阜。「前半のうちに少なくとも3連勝はしたい」と前々節の群馬戦後に語ったラモス瑠偉監督だが、東京ヴェルディ戦後も「勝ったのは良かった。私たちは3連勝を狙っていたので、そのためには2連勝が必要」と「3連勝」へのこだわりを繰り返した。

 

前節の東京V戦は、お互いにチャンスを作れない停滞した展開の中、前半40分、一瞬の隙を突いてFC岐阜が先制する。GK川口能活からの正確なロングボールが前線に入ると、太田圭輔がGKをかわしゴールラインギリギリでやや体勢を崩しながらクロスをあげる。それをゴール前の難波宏明が相手ディフェンダーとの空中戦に競り勝ち、頭でゴールへと押し込んだ。前半10分過ぎにも同じように太田が右サイドの深い位置をえぐりクロスをあげるシーンがあったが、労を惜しまず走った太田と、「ラモス監督のために勝ちたかった」という難波の強い気持ちが決勝点へと結びついた。
しかしこの日も課題である追加点が奪えない。三都主アレサンドロのFKからヘニキのヘディングシュートがクロスバーをたたくシーンや、ナザリトが決定機を作るも決めきれず、課題を残した。

2試合連続の無失点で終えた守備は、選手の自信になったはずだ。阿部正紀、関田寛士のセンターバックコンビがディフェンスラインを高く保ち、狙い通りにオフサイドを奪う積極的な守備で、1点を守り切った。ボランチはヘニキ、宮沢正史でスタートしたが、宮沢がCBの前で全体のバランスを取り、ヘニキが中盤の前目の位置でボールの出所へプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、ディフェンスを助けた。
後半、宮沢に代わり水野泰輔が入ってからは、ヘニキが下がり水野が攻撃に関わる形に臨機応変に対応、関田の負傷により出場した中村英之も安定したプレーを見せた。どんな選手が入っても安定した守備ができたことは、夏場に向けて明るい材料となった。

「神聖な場所」国立競技場の最後の試合で、「内容は最悪。こんなにすばらしい芝生の上で、くだらないミスが多すぎる」とラモス監督は激怒したが、悪い内容でも勝ち切り、勝ち点3を手にしたことを評価したい。

 

今節対戦する千葉は4勝3分4敗で16位。湘南に0-6で大敗して以降、富山に1-1、讃岐に1-1、磐田に0-2と結果を出せずにいる。前節の群馬戦は3-2で逆転勝ち、5試合ぶりの白星を挙げたが、ここ5試合で1得点と得点力に課題のあった群馬に2失点と、失点の多さ(18失点で、讃岐、富山に次いで3番目に失点が多い)、守備の不安定さが目立つ。
千葉のDFは、サイドからのクロスに対しボールウォッチャーになってしまう傾向があり、群馬戦では2点とも右サイドを破られ失点している。岐阜は前節同様、サイドからのクロスでディフェンスを揺さぶりたい。

警戒したいのは今季5アシストでJ2アシストランキング1位の中村太亮だ。前節の群馬戦でも精度の高いFKで2アシストを記録している。不用意なファールでFKを与えないことはもちろん、中村に質の高いクロスをあげさせない中盤での潰しを、特にヘニキに期待したい。

 

念願の3連勝へ。ホームなので良い内容を観たい気持ちはあるものの、今節はとにかく結果。何としても勝利を掴み、夏場に向けて自信をつけたい。

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取材・文/STAR+編集部

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